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2018.03.09

和婚演出

濱自慢(復興小唄)

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私たちと三渓園の歴史が新たにひとつ増えました。

濱自慢(復興小唄)の舞を三渓園でお披露目できるようになりました!

 

濱自慢??

復興小唄??

お披露目??

 

大抵の皆様の反応は「…?」だと思います。

では「濱自慢」についてご説明させていただきます。

 

実はこの「濱自慢」、原 三溪翁の作詞なのです。

1923年(大正12年)に起こった関東大震災。

横浜の被害も甚大でした。

そして当時、私財を投げ打って横浜の復興に尽くしたのが

原 三溪翁でした。

震災の惨状に心を痛めた三溪翁は

復興にかける思いで「濱自慢(復興小唄)」(別名:横浜小唄)を

作ります。

「濱自慢」は当時の花柳界の名物であったと言われています。

しかし五線譜もなく、音源もない口伝だけの小唄は

やがてまぼろしの曲となってしまいます。

図2

(三溪直筆の濱自慢の書)

 

時は平成に移り…

またも痛ましい東日本大震災が起こりました。

三渓園の保管庫も少なからず被害を受けたのですが

整理をしていたその折、まぼろしと言われていた

「濱自慢(復興小唄)」の音源がひょっこり出てきたのです!

そして地元横浜で神楽師としてご活躍の加藤俊彦さん等の

ご尽力により「濱自慢(復興小唄)」は

およそ90年ぶりに復元されたのです。

 

このお話を知り、私たちも三溪翁の横浜愛にあふれた

「濱自慢(復興小唄)」を是非三渓園で!

ということで加藤様にお目にかかり、

披露宴の演出としてお披露目できることになりました。

 

90年以上の時を超えて三溪翁の思いを三渓園で復活する…

とても感慨深く思います。

 

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「濱自慢(復興小唄)」

横浜よいところぢゃ 太平洋の春がすみ

わしが待つ舟明日つくと 沖のかもめがきてしらす

 

よこはまよいところぢゃ 青葉若葉の町つづき

屏風が浦の朝なぎに 富士がめざめて化粧する

 

横はまよいところぢゃ 秋の青空時雨もしよが

濱の男の雄心は 火にも水にもかはりゃせぬ

 

横濱よいところぢゃ 黄金の港に雪ふれば

白銀のせてつみのせ 千艘万艘のふねがよる

図1

(濱自慢を舞う富久丸奴さん)

 

 

 

 

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